日本は何位?世界英語力ランキングと英語上達法

英語上達法画像 英語学習法

<script>” title=”<script>

<script>

日本人の英語力は低い

留学エージェントとして有名なEFが発表している世界英語力ランキングで、日本は88ヶ国中49位という結果が発表されています。これはアジア圏、先進国の中でも低く、隣国の韓国(31位)、中国(47位)と比べても日本人の英語力が低いことがわかります。

参照元EF EPI

世界的にグローバル化が進む中、日本人は中学校や高校、人によっては大学で、何百時間と英語学習に時間を費やすにも関わらず、英語を話すことができない人がほとんどです。学校の授業で英語が得意だと言う人ですら、英語を話すレベルまでの技術を習得するのは難しいという現状があります。でも、これはどうしてなのでしょう。

日本人が英語を話せない3つの理由

日本人が英語を話せない理由は主に以下にあります。

⒈先生からの一方向の授業

⒉英語を使う環境が少ない

⒊間違うことを恐れている

⒈先生からの一方向の授業

日本人の英語力が他国と比べて低い理由は、日本の英語教育のやり方に問題があります。

日本では、授業中は私語厳禁、発言するときは手をあげて発言するという授業スタイルが理想とされています。先生の話を静かに聞き、ノートをとるという、基本的に生徒は受け身の姿勢で英語を学びます。

しかしこのような授業スタイルは、英語のような積極的に発言が求められる学習には向いていません。

英語ランキング上位の国ほど日本のようなインプット型の学習ではなく、英語でディスカッションをしたり、自分の意見を人に伝えるといったアウトプット型の学習を行います。

英語は習うだけではなく、使って初めて意味のあるものになることを忘れては行けません。

私が留学した時も、授業中は生徒同士の活発な意見交換が求められました。

2.英語を使う環境が少ない

せっかく学んだ英語も、日本では英語を使う必要性がほとんどありません

日本は長い間鎖国をしていたという歴史的背景もあり、他国と比べると移民の数もそれほど多くはありません。

世界には様々な民族や部族で構成されている国もあり、違った民族同士で意思疎通をはかる時は、英語を使用しなければいけないところもあります。

また近年は日本へ観光に来る外国人の方も増えているようですが、ヨーロッパのように違う国、違う言語の人たちが、積極的に国境をまたいで交流するという環境もありません。

世界英語ランキングでもヨーロッパの国々は上位にランクインしてましたね。

3.間違うことを恐れている

日本人は間違うことを恥ずかしいと思う人が多いため、発言すること、間違えることを極端に恐れます。

私の大学のスピーキングの授業に、間違えずに英語で会話できた時間が直接評価に繋がるという授業がありました。

この授業により私は間違うこと=いけないことという認識を強く持つようになり、英語を話すことが怖くなってしまった時期がありました。この時の私は、

・英語を話す時は間違ってはいけない

・人から笑われたくない、バカにされたくない

・間違った英語で意思疎通できず、沈黙になるのが怖い

こんな心理状態だったと思います。

しかし失敗することを恐れて何も話さなければ、一生かかっても英語は話せるようにはなりません。ピアノだってたくさん間違えて弾けるようになり、料理だって失敗して美味しい料理を作れるようになるものです。

英語が話せる人ほど、たくさん間違えて、そこから学び、そして成長するを繰り返しているのです。

スピーキング力上達に効果的な勉強法

勉強法その1.英語の発音を意識する

日本人の英語が海外で通じない理由に、日本人の発音する英語がカタカナ英語になっていることが挙げられます。これが日本人の英語には訛りがあると言われる原因です。

まずは「R・L」、「B・V」「th」の音を意識して発音して見ましょう。

また日本語は口を大きく開けなくても話せる言語ですが、英語は大きく口を開けなければ発音できない言語です。
言語の成り立ちによっての特徴なので、好き嫌いにかかわらず英語を話すときには大きく口を縦にも横にもあけましょう。

勉強法その2.一人で脳内コミュニケーション

日頃から頭の中でこんな会話を振られたらこう返す、この会話ではこう返すみたいなやりとりを通勤中の電車の中や、空いている時間にやりましょう。

思いついたことや自分が見ている風景の実況中継したり、仕事や生活で口に出すことを、すべて英語で言ってみたり、いろいろなシチュエーションでトレーニングすることをオススメします。

A:「Hi, I’m Mike. I’m from America.」
B:「Hi Mike. I’m Kentaro. Please call me Ken.」
A:「Nice to meet you Ken.」
B:「Nice to meet you too. So which city are you from ?」
A:「New York. Have you been there ?」
B:「Yes. I’ve been to NY to study English when I was a University Student.」

上記のような日常会話を日頃から頭の中で行い、言えなかった表現や会話が止まってしまったネタをピックアップし、いざ外国の方と会話をする場面に遭遇した時に備えましょう。

勉強法その3.ネイティブの英語を暗唱する

暗唱とは、リスニングした音声を発音やイントネーション、文法なども含めてそのまま暗記することをさします。

暗唱を通じて自然な発音、イントネーション、語彙、文法を身につけることができ、英語の型を暗記してしまえば、話せる英語表現も増えます。

おすすめ暗唱教材:スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学卒業スピーチ

こちらはスティーブ・ジョブズのスタンフォード大学卒業スピーチです。
例えば冒頭部の

「I am honored to be with you today at your commencement from one of the finest universities in the world.」
「私は今日ここに、世界で最も優秀な大学の一つである大学の卒業式に、あなた達と共にあることを光栄に思います。」

I am honored to = ~を光栄に思う、~することを名誉に思う
one of 〜 = ~の一つ

などの表現方法を学ぶことができ、これを応用し以下の文章を作ることができます。

I am honored to meet you.
I am honored to work with you.
I am honored to receive this kind of oppotunity.

このように文章を暗記していると、シチュエーションごとに単語を入れ替えて、幅広い言い方を表現することが可能になります。

おすすめ暗唱教材:テイラー・スウィフト
おすすめ暗唱教材:バラク・オバマ

長いものは全部覚えなくとも、使えそうなフレーズの部分だけを暗唱し、自分の好きなスピーチや映画のセリフなどを教材にすることをオススメします。

私は有名なドラマ「フレンズ」のを見て、使えそうなフレーズをメモしていました

スピーキング力上達への近道

上達法その1.英語を話す量を増やす

英語を話せるようになる人と、ならない人の大きな違いは、英語を話す「量」にあります。

上記のように、英語を間違えると恥ずかしいや、笑われるのがイヤなどあるかもしれませんが、アウトプットの量が多ければ多いほど、上達の速度は早い傾向にあります。

スピーキングはライティング、リーディング、リスニングなどの能力に比べて、使う機会を作ることが難しいため独学で習得するハードルは高いスキルですが、下記のような方法で積極的に英語環境を整えましょう。

・脳内コミュニケーションでトレーニング
・英会話スクール、オンライン英会話スクールに通う
・アプリを利用する
・英語で日記を書いてみる
・国際交流イベントに参加する
・airbnbなどで積極的にネイティブと交流する

スピーキング力を向上させるためには、インプットしてアウトプットする。それをたくさん繰り返すことが1番の近道です。

上達法その2.英語を英語のまま理解する

「英語を英語のまま理解する」とはどういうことでしょう。
私は初めてこれを言われた時、何を言っているかさっぱりわかりませんでした。しかし英語が上達していくにつれ、この感覚が少しずつわかってきました。

例えば「book」と言われた時、いちいち頭の中で「本」と訳さなくても、本とわかりますね。

実際の会話で、「え~と、これが主語で、これが動詞で、この単語の意味は…」なんて頭の中でやっていては会話についていけません。

英語を頭の中で日本語に変換せず、そのまま理解できるようになることが、「英語を英語のまま理解できる」という状態になるわけです。

英語習得には1,000時間必要

毎日英語をインプット、英会話教室でアウトプットしていても「聞き取れないし話せない」。いつになったら英語が話せるようになるの?と心が折れそうになっている人もいるかもしれません。

ではどのくらい学習すれば英語が習得できるようになるのでしょうか。答えは「1,000時間」です。1年間で1,000時間を達成するには1日3時間の学習が必要になる計算です。

これは1,000時間理論といって、どんな分野においても1,000時間の訓練を継続することで一人前のレベルに達するという理論です。

英語は継続して学習すれば必ず習得できるものです。焦らずゆっくり前に進みましょう。